カラスの被害にあって困っていませんか?
- ・生ゴミを荒らす
- ・畑や家庭菜園を荒らす
- ・屋根や近くの木に止まって鳴き声がうるさい
など、カラスはやっかいですよね。
この記事では、「どうにかしてカラスを撃退したい!」という人のために、効果的なカラスの撃退方法をご紹介します。
やみくもに対策するのではなく、カラスの生態・習性を知って対策すれば、カラス対策は簡単なんです。
簡単なカラスの習性の説明も最初に行いますので、是非通してお読みください。
目次
まずはカラスの生態を知ろう!
カラスを効果的に撃退するために、カラスの生態を知っておきましょう。
- 羽が何かにあたるのを極端に嫌う
- 意外と小心者で警戒心が強く、用心深い
- 雑食性でなんでも食べる
- 非常に目が良い
- 臭いには鈍い
- 鳥の中では脳が発達していて記憶力・学習能力が高い
- 早起きで、まだ日が登りきらない早朝から活動する
- 人が一番怖い
- 耳が良い
この生態を上手く利用してカラスを撃退しましょう。
光る物や黄色が嫌いって聞いたことがあるけど…
カラスは黄色が見えるし、嫌いでもないです。
黄色のゴミもくわえるし、黄色のネットにも躊躇無く乗ります。
昔発売された、特殊加工を施したカラス除け用ゴミ袋がたまたま黄色だったので、広まった迷信です。
また、光る物が嫌いでもないです。
これは、光がゆらゆらと不規則に動くと一時的に警戒するだけで、光自体が嫌いなわけではありません。
カラス被害にはどんなものがある?
カラスの生態が理解できましたね。
カラスは、なんでも食べるし賢いため、さまざまなカラス被害があります。
それは、
- ・生ゴミを荒らす
- ・家庭菜園や畑の作物を荒らす
- ・屋根や木に止まって鳴き声がうるさい
- ・ベランダに侵入して荒らす、ハンガーを取る
などです。
この記事では、それぞれの撃退方法を紹介します。
カラス撃退方法は2種類
カラスの撃退方法は、大きく分けてこの2種類あります。
- 脅し対策
- 実害対策
脅し対策
脅し対策とは、マネキンやCD、目玉風船、キラキラテープなどを設置したり、爆発音を鳴らすなどの方法です。
カラスは「意外と小心者で用心深い」ため、危なそうな物を置くだけで警戒します。これはスズメやハトには通用しません。
そのため、上手く使えば脅しグッズも効果があります。
だだし、カラスは「学習能力が高い」ため、安全なものだと学び、日に日に効果が無くなります。
特にマネキンやCDなどの単純なものは2、3日が限界です。
そのため、確実にずっと効果が続くのは、次に紹介する「実害対策」です。
実害対策
確実な効果があるカラス対策は「実害対策」です。
具体的には、防鳥ネットや、テグスという細い糸を張る方法です。
つまり、物理的にカラスが侵入できない、または近づくことでカラスの体が傷つく恐れがあるものなどです。
「実害対策」は、慣れと関係なく侵入を防げるので効果が持続します。
それでは、実害対策を中心に早速見ていきましょう。
効果のあるカラス撃退方法・グッズ
それでは、簡単で実際に効果があったカラス撃退方法やグッズを紹介していきます。
- ゴミの対策
- 家庭菜園、畑の対策
- ベランダ、屋根の対策
- 近くの木などに止まって鳴き声がうるさい時の対策
の順に紹介していきます。
1.生ゴミの対策
ゴミを荒らすカラス対策には、CDや目玉風船をぶらさげるといった「脅し対策」はほとんど効果がありません。
新聞紙で隠す
生ごみを新聞紙でくるんで捨てる方法です。
カラスは「目が非常に良い」ので、視覚にたよってえさを探しています。嗅覚は発達しておらず、においではゴミに近づきません。
ゴミ袋を手当たり次第に狙うのではなく、赤・オレンジ・茶色が見えているところを狙う傾向があります。これはカラスの好物の肉や果物の色だからです。
つまり、生ゴミを見えなくするとカラスが「生ゴミの存在に気付かない」ので、効果があります。
方法は2つあります。
- ・ゴミ袋の一番外側にだけ新聞紙を入れる。
- ・生ゴミが出るたびに新聞紙でくるんでゴミ袋に入れる。
つつかれても破れないように新聞紙を4~5枚重ねると完璧。
共同のゴミ収集所を使う人で、町内会に意見が言いにくいという人は、自分のゴミだけ対策出来る方法なので良いですね。
洗濯カゴ、衣装ケースをかぶせる
物理的に、カラスが「開けられない」「触れない」完璧な方法です!
いくら中身が丸見えでも、カラスは手も足も出ません。よだれをたらしながら見ているしかありません。
かぶせるだけで簡単!おすすめです。
カラスや猫が持ち上げられないように、上に石やペットボトルなど重しを置くと完璧です。
中身が見えるので、どの地域でもOKで、ゴミと分からず収集されないという心配もありません。
このアイデアは神奈川県大和市役所の「ごみのカラス対策」に掲載されていたので、問題ない方法でしょう。
ボックス型ネット
洗濯カゴや衣装ケースをかぶせるアイデアを紹介しましたが、もっと使い勝手が良いゴミ出し専用に作られた商品があります。
中にスポッとゴミ袋を入れて、
フタの前と両脇をマジックテープでピタッと止める。
これでカラスは開けられないしゴミに触れません。
収集後は、折りたたんで玄関に。
折りたためるので、ごみ収集日以外はしまっておけるし、軽くて便利です。
カラスネットBOXタイプ 3980~4900円ほど
90Lタイプで45Lゴミ袋が2つ入る。
◎ 軽いし、たためるし、大きなゴミ2つでも入る。マジックテープで四面止めて、こんだけでカンペキでした。今までのカラスとの闘いよ、苦労よ、サヨウナラって感じです。ゴミの日、時間を気にせず出かけたりできるようになりました。ありがとうございます!!!
楽天レビュー
手作りする人もいます↓
何世帯か共同で使うゴミ収集所用の、大型のゴミ出しボックスもあります。
折りたたみ式カラス除けゴミステーション(大) 21,500円
ネット通販サイトで「ゴミステーション」と検索すると備え付けタイプが、「ゴミステーション 折りたたみ」と検索すると片付けやすいタイプがたくさん売っていますよ。
ゴミバケツ、ストッカー
中が見えないし、カラスが開けられないので完全に防御できます。
カラスがフタを開けてしまったり、風でフタが飛んでしまうことがあるので、ちゃんとロックされるものがオススメ。
ゴミネットは?
ゴミ対策で定番ですね。
2000円程度で安いので、試してみるのはアリだと思いますが、確実にカラスを防ぎたい人には使い方が難しく、オススメできません。
- ・目が粗いとくちばしを突っ込んでしまう。
- ・ネットが軽いと引っ張って動かしまう。
- ・隙間があるとそこからもぐってしまう。
- ・鳥は糸がほぐれたところを見つけるのが上手なのでそこからネットをボロボロにしてしまう
など、いろいろと注意が必要です。
急いでネットをかけて隙間が出来たらアウトです。強風で隙間ができる場合もあります。
また、収集後にバサッと適当に置かれてしまうので汚い感じに見えてしまうというデメリットもあります。
もしゴミネットを使うなら…
- ・網目の細かいもの
- ・動かないよう重りでしっかり固定
- ・とにかく隙間がないように
※ ゴミのカラス対策は、こちらの記事でさらに詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
2.家庭菜園・畑の対策
家庭菜園や畑のカラス対策で第一に挙げられるのが、実害対策の「テグス」です。
また、使い方によっては、「脅し対策」も効果がある場合があります。
テグス、ミシン糸
テグスとは、釣りなどに使われる細くて丈夫な糸で、それを畑や家庭菜園に張ります。
テグスの方が丈夫で張りやすいですが、ミシン糸で代用する人も多いです。
カラスは警戒心が強く、逃げ足が速いのが特徴です。その逃げるときに「羽に何かがあたるのを極端に嫌がる」ので効果があります。
カラスにとって羽が傷つくことは「死」を意味します。
羽を広げた長さより狭い間隔でテグスを張れば物理的に侵入不可なので、「実害」効果あり。
さらに、「羽にあたるのを極端に嫌がる」「見えない何かに当たる恐怖」の「脅し」効果まであり、「実害×脅しのダブルの効果」があります!
テグスに羽が触れた時のカラスの慌てようはまさに死にものぐるい!!
簡単で、安くて、慣れて効果がなくなることもなく、テグスが切れるまで使えますよ。
防鳥テグス 500m 485円
広い畑の場合はこのように全体に張ります。
こちらの記事↓では、畑のテグスの張り方を詳しく解説し、実例も5つ紹介しています。ぜひ参考にしてください。
家庭菜園など小規模な場合は、このように張ります↓
こちらの記事では、家庭菜園のテグスの張り方を詳しく解説し、実例写真も6つ紹介しています。ぜひ参考にしてください。
ザルやカゴをかぶせる
とにかく簡単にできる方法です!カラスが触れない、持ち上げられないので完璧!
使える作物は限られますが、地面に這う作物にはぴったりで、特にスイカにオススメ。
持ち上げる可能性があるので、上に石やペットボトルなど重しを乗せた方がより安心です。
カラスは、非常に視覚能力が高く、視覚にたよってスイカなどの食べ物を探しています。
なので、カゴやザルをかぶせてスイカを見えなくするという意味でも効果があります。
スイカをたくさん育てている人は、テグスの方が一気に全体を対策でき、コストがかかりません。
一方、スイカを1,2個育てている人は、カゴ・ザルをかぶせる方法が簡単でオススメです。
ザルを2つ合わせた「ザルドーム」という方法もあります!
弦を切らないように静かにザルに入れる。
上からさらにザルをかぶせて、結束バンドで止めれば完成。
スイカのカラス対策は、こちらの記事で他の方法も紹介しているので参考にしてください。
防鳥ネット
コストと手間がかかりますが、ネットも定番の「実害対策」で、ある程度効果があります。
CDやカカシなどの「脅し対策」よりは断然効果がありますが、いろいろと注意が必要です。
防鳥ネットの注意点は、以下です。
- ・目が粗いとくちばしを突っ込んでしまう。
- ・ネットが軽いと引っ張って動かしまう。
- ・隙間があるとそこからもぐってしまう。
- ・鳥は糸がほぐれたところを見つけるのが上手なのでメンテナンスをしっかりする。
上手くやれば効果的ですが、費用面でもテグスのほうがおすすめできます。
脅し対策は?
家庭菜園や畑では、使い方によっては「脅し対策」も効果がある場合があります。
というのも、カラスは作物が食べごろに熟してから手を出すので、これを利用して収穫1~3日前に脅しグッズを設置します。
そうすると、カラスが警戒している間に収穫が済んでしまうのです。
「実害対策」と違って確実ではないですが、試してみてもいいでしょう。
※後述の「脅し対策の3つのコツ」を参考にしてください。
おとりの食べ物を用意
ある農家では、収穫期のリンゴに防鳥ネットをかける一方で、食べられても良い木を1,2樹用意し、ネットを外しておきました。
カラスがそのおとりのリンゴを食べている間に、他のリンゴを順に収穫してしまうという方法でうまくいったそうです。
カラスは面倒で危険なネットに無理して入ろうとせず、確実性の高い方を選びます。
ただ追い払うだけなく、来てもいいような所にエサ場をもうけるのは、実はカラスのしつこい攻撃から目をそらすのに効果があります
人が多い側に植える
カラスは「人間が一番怖い」です。人がいれば近づきません。
そのため、カラスの好物のスイカ、トマト、マメ、トウモロコシなどは、道路側や家側など人気のある側に植えると多少は効果があります。
3.ベランダ、屋根の対策
テグス、ミシン糸
カラスは用心深いので、ベランダに入る前に手すりなどに一旦止まってから侵入してきます。
その一旦止まる場所にテグス(細い釣り糸)を張れば、カラスは「羽に何かが当たるのを極端に嫌がる」ので侵入してきません。
テグスの方が丈夫で張りやすいですが、ミシン糸で代用する人も多いです。
↑洗濯ばさみを利用してベランダの手すりにテグスを張る方法が手軽でおすすめです!
屋根にカラスが来て困っている人は、屋根にもテグスを張れば、足や羽が絡むため、もう来なくなります。
ただ、屋根にテグスを張るのが大変な場合は、屋根に近い場所(ベランダなど)に脅しグッズを置いて対応するしかないでしょう。
※後述の「脅し対策の3つのコツ」を参考にしてください。
4.近くの木などに止まって鳴き声がうるさい対策
テグス、ミシン糸
自分の庭の木の場合は、このようにミシン糸やテグスを木に巻きつける方法が良いでしょう。
下枝にミシン糸かテグスを結び、糸の筒を投げます。これを5〜6回繰り返して、樹全体を糸で覆います。
カラスは、羽に糸が触れると、びっくりして逃げます。
※木のカラス対策は、こちらも記事も参考にしてください。
他人の木の場合は、この方法が使えないので、脅し対策でどうにかするしかないです。(次項「脅し対策の3つのコツ」を参考にしてください。)
脅し対策の3つのコツ
本当は、テグスや防鳥ネットなど、カラスが物理的に侵入できない「実害対策」の方が確実ですが、場所によっては手間がかかったりします。
その場合は、「脅し対策」を工夫してカラスを撃退しましょう。
今から脅し対策のコツを3つ紹介します。
ポイント① 変化をつける
まず、脅し対策の原則は「変化をつけること」です。
例えば、いくつかのグッズを数日おきに変えて使う、置く場所をこまめに変えるなどです。
長期で設置したい場合は、対策グッズに付属品を足したり、形を変えたり「変わっているぞ」「人が手を加えているぞ」と思わせることが大事です。
脅しグッズは2~3日で効果がなくなってしまうのですが、逆に言えば2~3日ごとにグッズに変化をつけていけば、効果が持続するのです。
ポイント② 自然の力で動くもの
カラスはゆらぐものに警戒します。
動かない脅しグッズより、自然の力の風で不規則に動くものの方が効果があります。
例えば、黒ビニールが風でひらひらするものなど。さらに、光を反射する素材だと、光も風でチラチラとゆらぐのでより効果があります。
また、このように風でびよーんびよーんと動くものも良いです↓
↑この作り方は、農山漁村文化協会の「驚くほどカラスが近づかなくなる凧」のページに載っています。
「ポイント① 変化をつける」と組み合わせて、少しずつ本数を増やしたり、色を変えたり変化をつけるとなお良し。
ポイント③ 音を組み合わせる
さらに言えば、聴覚に訴える「音」も組み合わせるとより良いです。
「不定期」に「いろんな音」を流すのがポイントです。
タイマーで一定間隔で同じ音を流すのでは、カラスはすぐに慣れてしまいます。
- ・人の声で絶えず変化があるラジオを流しっぱなしにする
- ・爆発音、車の騒音、ガラスのキーキーいう音、太鼓の音などを不規則に長時間録音し、リピート再生する
などがおすすめです。
実際に、音を流したエサ箱にはカラスが10日間寄り付かなかったという実験結果があります。(カラス博士杉田教授による)
テグスのように長期間効果が出るわけではないですが、音が出ない脅しグッズよりは音が出る物の方がはるかに効果的です。
カラスをこらしめる威嚇方法は?エアガンなど
とにかくカラスに一泡ふかせてやりたい!という人のために、いろいろな方法をまとめました。
パチンコ玉を投げる・エアガン・投石・爆発音など
昔は畑のカラス対策にカーバイトを使った爆発のしかけがよく使われていました。
カーバイト(炭化カルシウムCaC2)を詰めた筒に水を注ぐとガスが発生して、一定量になると爆発する仕組みです。
爆発音が鳴ると、カラスは一斉に飛び立ちます。その瞬間は効果抜群。
しかし、すぐ慣れてしまいます。
カラスは学習能力が高いので、規則的であるほど慣れるのが早いです。
爆発で対策するなら、不規則に爆発する仕組みが必要です。
また、害鳥駆除のハンターさんの話では、カモは撃ち損じてもすぐやってくるから簡単に打てるけど、カラスは一度撃ち損じたらもうやってこないそうです。
これは頭が良い分、怖さも知っていて警戒心が強いからです。
カラスが面白いのは、何回かエアガンや投石、パチンコ玉などでバンバンやっていると、その人を見ただけで逃げるようになります。
カラス博士 杉田教授による実験では3週間経っても人の顔を覚えていたそうです。
そのため、これらの威嚇行為はある程度効果があると言えるでしょう。
刺激物を食べさせる
カラスに一泡ふかせるために「オエッ」と吐き出すようなものを食べさせるのはどうでしょう。
トウガラシやお酢、青汁などを食べさせた実験があります。
結果は、人間が食べれる調味料(七味やお酢)をまぶしてもカラスは全く動じませんでしたが、「辛味のもとのカプサイシン」などの精製した純粋物ならカラスに大きな刺激が与えられ、ガクンと被害が減ったそうです。
くわしくは別記事で紹介しています。
レーザーポインター
目を狙わないとダメで、効果は一時的ですが、良く効いたという声が多いです。
高いものは数万円しますが、安いものも売っています。
あのカラス撃退グッズの効果は?
カラスよけグッズには、カラスの死体模型など様々なものが売っています。
効果はあるのか?それぞれ解説します!
カラスの死体模型
カラスの「本物の死体」を置くと、追い払い効果は2週間程度です。
設置して数日後には上空に無数のカラスが飛び、観察していましたが、それから10日くらい気配が無くなり、再び来るようになりました。(鳥害対策本より)
ただし、「模型」の場合は、カラスは非常に目が良いのですぐに見破られ、2~3日で効果がなくなります。
なんと、ロースハムのサンプルと本物を見分けられるほど非常に目が良いです。死体もすぐに模型だと気付きます。
また、カラスの天敵である「フクロウの模型」がカラス対策グッズで売られていますが、これも「模型」だとカラスに見破られるため、効果は数日です。
目玉風船、CD、キラキラテープ、モールなど
カラスは2~3日で、人の顔の違いや図形の違いを把握するので、これらのカラス対策グッズも、数日で無害なものと学習してしまいます。
目玉風船、CD、キラキラテープなどは、それ自体に特別な追い払い効果があるわけではなく、ただ単に見慣れない物への警戒で2~3日は寄ってこないだけです。
しかも、CD等どの畑でも置いてある見慣れたものであればさらに効果は短いでしょう。
黄色のグッズ
冒頭で説明したように、カラスは黄色が嫌いでも好きでもありません。
黄色だけ強く見えるといったこともありません。
そのため、黄色自体に追い払い効果があるわけではなく、ただ単に見慣れない物への警戒で寄ってこないだけです。これも効果は2~3日でしょう。
匂いスプレー
また、カラスは嗅覚が鈍いので匂いでやつけることもできません。
カラスが逃げるくらいの臭いなら人間も近づけません。
人間には感じないけどカラスに効くという物質も見つかっていません。
超音波
超音波も効果無し。
人間は2万Hzまでの高音が聞けますが、カラスは8000Hzまでしか聞こえません。
聞こえない音を嫌がることはできません。
磁石
磁石も効果無しです。
カラスは磁力を感じません。
第一、カラスが磁力に弱ければ、強烈な磁場が出来ている高圧線の鉄塔に巣を作るわけがありません。
このようにカラスに効果があるグッズは少なく、前項の「脅し対策の3つのコツ」で紹介したように、変化をつけたり、風で不規則に動くグッズがおすすめです。
そのようなグッズも売っていますが、高価なものでも慣れが生じるので、廃品利用などで工夫して自作するのがオススメです。
カラスに気をつけるべき時期
カラスは食欲旺盛なヒナを育てている時期は、エサ探しに必死で、被害も多くなります。
カラスの繁殖期は3~7月ですが、その中でも特に4~6月頃はヒナへのエサ探しに最も必死なので、ゴミ被害や作物被害に要注意です。
- ・3~4月:卵を産むための巣作り
- ・4~5月:卵がかえる
- ・5~6月:ヒナを育てる
- ・6~7月:ヒナの巣立ち
4~6月は特にカラス対策を徹底しましょう。
また、3~4月は巣作りの時期なので、巣の材料になるハンガーをベランダから盗んでいく被害が増えます。
まとめ
カラス対策には2種類ある。
- 脅し対策
…確実ではなく、効果が日に日に落ちていく。 - 実害対策
…慣れと関係なく、継続して確実に効果がある。
実害対策のおすすめは…、
ゴミの場合
- ・新聞紙で隠す
- ・洗濯かごや衣装ケースをかぶせる
- ・ボックスネット
- ・ゴミバケツやストッカー
畑や家庭菜園の場合
- ・テグスを張る
- ・カゴやザルをかぶせる
ベランダ、屋根、木の場合
- ・テグスを張る
脅し対策をするなら…
- ・変化をつける
- ・自然の風で不規則に動くもの
- ・さらに音を組み合わせるとなお良し
少しでもお役に立てましたら幸いです。
プレゼントなび